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Call My Name 2

それは見覚えのない固定電話の番号だった。

Call my Name 2






駅の構内なので寒くはなかったが手持無沙汰だった。
メールを送っても彼女から返答はなく、
電話をかけても毎度留守番サービスにつながれるだけだった。
どうしたんだろう、一抹の不安がよぎったが
たまには彼女だって遅れることくらいあるだろうという流暢な気持ちで
近くにある本屋に入り僕は時間をつぶしていた。
腕時計を確認すると、もう12時半を回っていた。
待ち合わせの時間から1時間が過ぎている。
僕はだんだん、彼女のことが心配になってきた。

本屋から出て降車した時に彼女が見つけやすいであろう場所に移動する。
普段ならこんな人どおりの多いところには立たない。
彼女が乗っているはずの4番線には何度も電車が到着し
終着駅であるこの駅でたくさんの乗客を降ろしては
またたくさんの乗客を乗せ、もと来た線路を引き返していく。

僕は何度も彼女の携帯電話に電話を描けたが、彼女は電話に出ることはなく
ただ到着した数分後に走り去る電車だけを眺めていた。
4番線の電車から下車してくるたくさんの人間の中に彼女の姿はなかった。

待ち合わせから1時間半が経った頃、
突然ポケットの携帯電話が震えだした。
電話を取り出し確認するとディスプレイには番号しか映っておらず
それは見覚えのない固定電話の番号だった。
不審に思いながらも僕は恐る恐るその電話に出た。

「はい、もしもし…」
「もしもし」
電話口からは聞いたことのない女性の声が聞こえた。
「あの、松島優一さんですか?」
「はい、そうですが。」
「わたくし山本と申します。遥の母親です。」
それは大遅刻真っ最中の彼女の母親だった。
「あ、はい。初めまして。突然どうされました?」
「今日、遥があなたと待ち合わせをされていたようで…」
一応挨拶をしたが、母親はよほどあわてているようで
僕の話を無視して一方的に話し出した。

「申し訳ないのですが今日、遥はそちらに行けそうにありません。」
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  1. 2010/02/27(土) 01:48:19|
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